横浜のエースナンバーは1年生「すごい打者を抑えたい」
黒田陸離
第103回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社・日本高野連主催)は9日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。神奈川代表の横浜の選手たちは、深紅の大優勝旗をめざして厳しい練習に打ち込んでいる。
チームは6日午後に大阪市内の宿舎に入り、調整を続けている。
出発前のある夕方。走り込む選手たちに向けて、村田浩明監督がゲキを飛ばした。「それで向こう(甲子園)に行くつもりか? 甘くはないぞ」
宿舎に入ると、グラウンドを借りての練習は1日2時間までに限られる。村田監督は「神奈川で18人しか行けない場所に行かせてもらえる。心構えも甲子園選手になれるように」と、選手たちを励ましていた。
神奈川大会で好投を見せた杉山遥希(はるき)投手(1年)は、甲子園ではエースナンバーの背番号1をつける。この日はブルペンで投げ込んだ後、マウンテンバイクをこぎ、黙々と足腰を鍛えていた。「1年生でも3年生のすごいバッターを抑えられるところを見せたい」と意気込みを語った。
9日の開会式はチーム全員で入場行進を行う。そして10日、広島新庄(広島)との1回戦に臨む。(黒田陸離)
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