タイで反政府デモ再燃 コロナ1日2万人超、失政を批判

新型コロナウイルス

バンコク=貝瀬秋彦
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 タイの首都バンコクで7日、プラユット政権の退陣などを求める反政府デモがあった。デモ隊は王宮や首相府などを目指して行進しようとしたが、警官隊がバリケードを築き、催涙ガスや放水、ゴム弾などでデモ隊の行く手を遮った。

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くタイでは、コロナ対策の「失政」を批判する形で、昨年来の反政府デモが今年6月下旬から再燃している。

 デモ隊は当初、民主記念塔から王宮を目指すとしていたが、警官隊に道をブロックされたため行き先を首相府に変更。首相府に続く道も当局がコンテナなどで塞いだため、プラユット首相の住居がある軍施設に向かった。だが、待ち構えた警官隊が1千人を超えるデモ隊に向けて何度も催涙弾を撃ち込んで阻止した。

 タイでは昨年以降、軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣や、軍政下で定められた憲法の改正、王室改革などを求めるデモが続いてきたが、デモのリーダーらに対する「不敬罪」による起訴や、新型コロナの感染再拡大で、3月下旬以降は大規模なデモは行われてこなかった。

 だが、政府が感染の拡大を抑えられず、ワクチンの接種も進まない中で政権への批判が拡大。6月下旬から複数のグループが断続的にデモを続け、政権の退陣や、王室や軍の予算を削ってコロナ対策に回すことなどを求めている。王室改革を求める声も改めて上がっており、8日以降も複数のデモが予告されている。

 タイではこのところ、1日当たりの新規感染者が2万人を超える日が続いており、累計の感染者も73万人を超えた。(バンコク=貝瀬秋彦)

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