日本は金27個含む58個のメダル獲得 史上最多、新競技で積み上げ

塩谷耕吾
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 東京オリンピック(五輪)の日本選手団は、金メダル27個を含む計58個のメダルを獲得した。ともに史上最多。実績のある“お家芸”と、東京大会で採用された新競技・種目が数を押し上げた。

 「開会式翌日からの活躍で勢いがついた」と、日本選手団の尾県貢総監督が振り返るのは柔道だ。男女合わせて金メダル9個は過去最多。特に男子は7階級中5階級で頂点に立った。世界屈指の選手層の厚さに加え、「技による決着」を重視するルール改正が日本に有利に働いた。

 レスリングは女子が4個の金メダルを手にした。継続的な強化が実り、大会4連覇の伊調馨、3連覇の吉田沙保里がいない影響を感じさせなかった。体操男子は19歳の橋本大輝が個人総合と鉄棒での2冠を達成。内村航平との世代交代を強く印象づけた。

 競泳は本命視された選手が軒並み振るわないなか、女子個人メドレーで大橋悠依が日本女子初の2冠を達成した。卓球の新種目混合ダブルスでは水谷隼伊藤美誠組が卓球史上初の金メダルを手にした。

 新競技のスケートボードでは男女4種目のうち3種目で日本勢が金メダルに輝いた。なかでも女子ストリートは13歳の西矢椛(もみじ)が日本勢史上最年少の金メダリストになった。女子パークでは夏季五輪の日本代表史上最年少12歳の開心那(ここな)が銀メダルを手にした。

 同じく新競技の空手では喜友名諒が頂点に立ち、沖縄県出身者で初の金メダリストになった。3大会ぶりに復活した野球とソフトボールでもそれぞれ金メダルを積み上げた。

 日本選手団が当初掲げた金メダルの目標は30個だった。それには届かなかったが、米国、中国に続く3番目の獲得数となった。尾県総監督は「招致決定以来、国やパートナー企業からかつてない支援を頂いた。過去最高の支援に、最高の成績で応えられた」と誇る一方で、「地の利はあった」と認める。

 日本の競技団体の多くは、普段から使い慣れている練習施設を活用した。他国開催の五輪に比べて時差や気候についても特別な対応は不要だった。

 対する海外勢は、新型コロナウイルスの影響で日本国内での事前キャンプを行えないケースが相次いだ。大会中も感染予防の観点から行動が大幅に制限された。塩谷耕吾