長崎出身の被爆3世、核廃絶へ「ジタバタし続ける」

有料会員記事長崎原爆の日

榎本瑞希
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 長崎出身の「被爆3世」で、東京で平和運動をしてきた林田光弘さん(29)は今年、「原点回帰」の夏を迎えた。7月から長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の特任研究員となり、平和教育の教材開発に携わる。9日の「長崎原爆の日」へ、気持ちを新たにしている。

 8日午後、林田さんは爆心地公園にいた。休日を利用し、広島から来た大学生ら5人に長崎原爆資料館の展示を解説。続いて旧知の被爆者の田中安次郎さん(79)に被爆遺構を案内してもらった。「平和な世界が続くかはみなさん方にかかっている」。田中さんの言葉に林田さんはうなずいた。

 長崎市で生まれ、小学生の時から学校で被爆体験を聞いて育った。高校3年の2010年、田中さんらと一緒に渡米し、語り部紙芝居を同世代の米国人に見せた。「被爆3世」を名乗るとき、思い浮かべるのは祖父だけではない。「戦争を止められなかった」と悔やみ、市民の力で世界を変えようと動いた被爆者たちだ。

 明治学院大学大学院に在学中…

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