タリバーン、5都市目の州都制圧 激しい市街戦続く

バンコク=乗京真知
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 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは8日、北部にあるクンドゥズ州とサリプル州、タハール州の三つの州都を制圧したと宣言した。駐留米軍の撤退で後ろ盾を失いつつある政府軍の守りはもろく、タリバーンの勢いが勝っている。

 全国34州の州都のうちタリバーンが制圧を宣言したのは計5都市。6日に南西部ニムルーズ州、7日に北部ジョズジャン州の両州都が制圧されていた。

 地元メディアによると、タリバーンは8日、クンドゥズとサリプル、タハールの州都を一斉攻撃し、政府軍を市郊外に押し出した。

 タリバーンの報道担当者は同日、ツイッターで各州都の「州庁舎や警察本部などを掌握した」と投稿。SNSでは各地の刑務所から大勢の受刑者が逃げ出す様子とされる映像が拡散した。その中には多くのタリバーン構成員が含まれているとみられる。

 クンドゥズ州の州都の住民アクラムさん(54)は同日、朝日新聞助手の電話取材に「役所の建物のほとんどが占拠され、あちこちで火災が起きた」と話した。

 一方、政府軍は地上戦での失地を空爆で取り返そうとしているが、市民の犠牲を伴う空爆は多用しにくく、効果は限定的だ。(バンコク=乗京真知