フレデリックの「聖地」 32年で幕 京都のネオマート

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小松万希子
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 一見どこの街にもありそうな、こじゃれた雑貨屋。でも実は、全国でここにしかないグッズもあり、コアなファンから「聖地」と呼ばれている。京都市中心部にあるその店は、9日、コロナ禍のなかで32年の歴史に幕を下ろす。

 中京区の「neomart(ネオマート)河原町店」。京都を中心に雑貨店を展開するイノブンの系列店で、1989年6月にオープンした。蛸薬師通にあるワンフロア約340平方メートルの店内には、目新しい海外雑貨や文房具服飾品、菓子など、幅広いジャンルの商品がそろう。京都府民がプレゼントを買う定番スポットとして親しまれてきた。

 中学生のころから店に通うという山科区の会社員の女性(28)は「大手の雑貨店にはまだないような、珍しくて新しい雑貨が見つかる。贈り物はいつもネオマで買ってました」と話し、閉店を惜しむ。

 店が「聖地」と呼ばれるようになったきっかけは、約10年前のことだ。ベテランスタッフの渡辺久美子さんが、次に仕入れる商品を選ぼうと業者のカタログをめくっていて、ねずみのぬいぐるみを見つけた。「なんてかわいいの」と一目ぼれ。それは、絵本「フレデリック」の主人公だった。

 「フレデリック」は、代表作…

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