昭和基地が我が家に、「非日常」が「日常」になる越冬

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中山由美
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 2020年2月1日は「越冬交代」、南極観測隊には最も大切な日だ。昭和基地を1年間、維持してきた前の隊から引き継ぐ。私たち61次隊が「主」となり、越冬が始まるのだ。中心部の19広場での交代式、60次と61次の越冬隊が向かい合って並び、隊長があいさつする。私の頭にはいろんな思いがよぎっていた。

 簡素な夏宿から居住棟への引っ越し、やっと個室がもらえる! 広い食堂で食事し、いつでも入れる循環風呂や洗浄トイレもある。昭和基地が我が家だ。南極で暮らす「非日常」が「日常」になっていくのが楽しみだ。

 一方で不安も。厳しい自然に、ではなく人間関係にだ。前次隊と夏隊が帰途に就けば、越冬隊30人だけの閉鎖社会、約10カ月間、他のだれとも会えない。皆とうまくやっていけるかな。多くの隊員は前年7月から国立極地研究所の隊員室に詰めて準備してきた。私は他の隊員と過ごした時間はまだ少ない。どこか孤立感をおぼえるのは、私だけが隊員ではなく同行者だからだ。

8月20日 南極記者サロン

動物たちはどうやって泳ぎ、獲物をとるか―。そのユニークな行動を、オンラインイベント「南極の動物たち、その驚くべき力!」で研究者が南極記者とご案内します。クイズもいろいろ、夏休みのお子さんとご一緒にお楽しみ下さい。20日(金)午後2時から、参加無料。お申し込みはサイト(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11005217別ウインドウで開きます別ウインドウで開きます)またはQRコードから。

 夏隊には多いが、越冬隊の同…

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