崩落事故が奪った24歳の命と夢 部屋に残った新宿の絵

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ニューヨーク=藤原学思
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 あるじを失った部屋は、日本への思いであふれていた。

 コーヒーテーブルには、カタカナが一文字ずつ記されたカードが重ねて置いてあった。ベッドには、漢字を当てはめた自分の名前の札が貼ってあった。夜の新宿が描かれた絵画も掲げられていた。

 アナスタシア・グロモワさん。カナダのモントリオールに暮らし、秋から英語の教員として日本に行くはずだった。だが、米フロリダ州で発生したコンドミニアム崩落事故で命を奪われた。まだ、24歳だった。

 父のセルギーさん(57)と母のラリーサさん(56)が電話やオンラインで朝日新聞の取材に応じ、心境を語った。

    ◇

 6月24日、報道で事故を知りました。アナスタシアが、その1週間前から親友と観光で滞在しているコンドミニアムが崩落した、と。

 アナスタシアは次女で、私たち4人はとても仲が良いんです。家族のグループチャットでは、前日にやりとりをしたばかりでした。

 その前の週末がカナダの「父の日」で、彼女が昼に私(父)に電話をかけてきてくれたんです。でも、私の昼休みが終わりそうで、「また夜に電話しよう」と話しました。すると、彼女は顔文字付きの「アイラブユー」を送ってきてくれました。

 それが、最後のやりとりでし…

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