「トヨタがある」一時失踪ウガンダ選手が目指した名古屋

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ナイロビ=遠藤雄司
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 東京五輪出場へ向けてウガンダ選手団の一員として来日後、大阪府泉佐野市のホテルから抜け出して一時行方不明となった重量挙げ選手のジュリアス・セチトレコ氏(21)が8日、朝日新聞のオンライン取材に応じた。「私が日本にしてしまったことを申し訳なく思う。日本政府も日本人も私に良くしてくれた。とても感謝している」と話した。

 セチトレコ氏はウガンダ選手団の一員として6月19日に来日したが、その後に代表から外れ、7月20日夜に帰国する予定になっていた。だが同16日、滞在していた泉佐野市のホテルから突然行方をくらました。部屋には「ウガンダの生活は厳しいので、ウガンダには帰らない。日本で働きたい」などという内容のメモが残されていた。その後、名古屋市岐阜県へと移動し、同20日に三重県で発見され、警察に保護された。

 最初に名古屋市を目指した理由についてセチトレコ氏は「トヨタがあると聞き、仕事があるのではないかと思った」と説明した。だが電車を乗り継いでたどり着いた時には手持ちの現金をほとんど使い果たしており、食料はホテルから持ち出したバナナ、ドーナツ、水だけだったという。

 セチトレコ氏によると、JR名古屋駅周辺を行くあてもなくうろつく中で見かけたアフリカ系男性に声をかけると、ウガンダ人だと分かったという。五輪選手団の一員として来日したことは伝えず、「行く当てがない。寝る場所や仕事はないだろうか」と相談したところ、車で数時間の彼の自宅に招かれた。一晩過ごした後、仕事を世話してくれそうだというパキスタン人男性のもとまで車で送ってもらったという。

 だが、セチトレコ氏がパスポートを持っていなかったため仕事のあっせんは断られた。行く当てを失い、パキスタン人男性のものと思われる車に寝泊まりして過ごしたが、その後警察が訪ねてきたという。

 世界銀行によると、ウガンダ…

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