第2回「祝祭感」ツイート実らず 菅首相、誤算だった感染拡大

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小野太郎
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五輪は何を残したか② グラフィック・米澤章憲
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 「開催国としての責任を果たし、無事に終えることができた。選手の皆さん、大活躍だった。素晴らしい大会になった」

 9日、長崎市での平和祈念式典に出席後、記者会見に臨んだ菅義偉首相東京五輪をこう振り返った。

 五輪で国民の高揚感を高め、衆院解散・総選挙になだれ込む――。安倍晋三前首相の「後継者」として政権を引き継いだものの、無派閥で党内基盤が脆弱(ぜいじゃく)な首相にとって、五輪は政権浮揚の「起爆剤」となるはずだった。

「有権者は首相に嫌気」 迫る衆院任期

 開催への道筋をつけるため、期待をかけたのが新型コロナウイルスのワクチン接種だった。接種の加速化で感染状況をコントロール可能なレベルにするという「楽観シナリオ」に、官邸内は染まっていった。複数の閣僚から開催中止を迫られても、首相は「ワクチン接種を加速させる」などと反論し、取り合わなかった。

 東京に4度目の緊急事態宣言

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