1.5度上昇で熱波の頻度8.6倍 気候危機が現実に

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川田俊男、香取啓介 編集委員・石井徹
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 地球全体で、広範囲にわたる急速な変化が起きている――。9日公表された、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた作業部会の第6次評価報告書は、世界各地で深刻化する気候危機が今後も続くと予測する。対策は待ったなしの状況だ。

 IPCCの李会晟(イフェソン)議長は9日のオンライン会見で「人間の活動が気候変動を引き起こし、極端な気象現象を起こりやすく、激しくしていることには議論の余地がない。気候変動は地球のすべての地域に影響を与えている。温暖化を抑えるために強力で迅速で持続的な排出削減が求められる」と述べ、各国に温室効果ガスの排出削減を加速するよう呼びかけた。

 報告書が示したのは、人間の影響による温暖化の爪痕がすでに表れており、今後数百年~数千年にわたって続くということだ。報告書をとりまとめた第1作業部会のバレリー・マッソン・デルモット共同議長は「この報告書は(温暖化の)実態調査だ」と述べ、内容の客観性を強調した。

温暖化は人間が原因 「疑う余地ない」と踏み込む

 今回の報告書は、人間の活動…

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