美しくも機能的な北欧デザイン アアルト夫妻の柔らかさ

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西田理人
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 フィンランド生まれのモダニズム建築の巨匠アルヴァ・アアルト(1898~1976)と、建築家でデザイナーの妻アイノ(1894~1949)。兵庫県立美術館神戸市中央区)で開催中の企画展は、デッサンや模型など計200点を超える資料を並べ、2人がともに歩んだ25年の軌跡をたどる。

「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展は8月29日まで。

 ヘルシンキ工科大学を卒業した2人は、アルヴァが設計事務所を立ち上げて間もない24年に結婚。アイノが病で亡くなるまで、公私にわたるパートナーとして数多くのプロジェクトを協働して手がけた。

 20年代のヨーロッパを中心に巻き起こったモダニズムは、古典的な建築様式を刷新し、工業化時代に適した新たなデザインを模索する運動。その影響下で、アアルト夫妻は使い手の視点に立った機能主義の建築を次々に発表した。

 「パイミオのサナトリウム」(29~33年)は今なお語り継がれる傑作の一つ。展示資料の図面からは、病室の採光や洗面器の消音設計など、患者の心理面にまで配慮して、きめ細かなデザインがなされたことがうかがえる。

 社会改良の手段として建築を…

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