全国から届いた善意の石ころ 小4自由研究の呼びかけに

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浦島千佳
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 「皆様にご協力のお願いです」

 「北海道から沖縄までの石ころ募集させて下さい」

 7月中旬、ツイッターにこんな投稿があった。

 呼びかけたのは長崎市に住むmotherさん(47)。小学4年の息子(9)が学校の図書室で「海辺の石ころ図鑑」を借りてきた。石なんて全部同じだと思っていたけれど、どうやら場所によって色も手触りも違うらしい。図鑑を眺めているうちに、実際に触ってみたくなったようだ。

 「お母さん、これ夏休みの自由研究にしたい」と息子。

 でも世はコロナ禍。石を拾いに全国を回るのは難しそうだ。

 「じゃあ、ツイッターで呼びかけてみようか」

 生き物好きのmotherさんはこれまで、2人の子どもとカブトムシやクワガタムシを育てる様子をツイッターで発信してきた。

 息子が、全国の石の標本を作って自由研究にしたいと言っている。でもコロナ禍で旅行には行けない。もし近くに海辺があったら、着払い・匿名でいいので郵送してもらえないか――。海岸の名前と所在地が書かれた図鑑の目次を添えて、そう呼びかけた。

 「フォロワーの虫仲間が、何人か協力してくれたらいいな」

 そのぐらいの気持ちだった。

 その夜、夕飯も食べ終え、ふとスマートフォンを手にとった。

 すると、今まで経験したことのない数の「いいね」とコメントがついていた。

 「近畿のひとつ、お送りしますよ~」

 「ちょうど地元が掲載されています!協力したいです◎」

 「42、43の石いけます フォローさせて頂きました」(数字は目次で各海岸に振られた番号)

 顔も名前も知らない人ばかりだ。目次にない海岸でも良ければ送りたいというコメントもあった。

 「すごいよ。これ見て!」

 motherさんは息子と中…

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