囲碁の日本棋院、対局中の棋士をAI対策で抜き打ち検査

大出公二
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 囲碁の日本棋院は、AI(人工知能)を使った棋士の不正着手を防ぐため、対局中に抜き打ちで身体、荷物検査をすることを決めた。日本将棋連盟は不定期で対局前に検査をしているが、日本棋院は「抑止効果を高めるため」として、より踏み込んだ措置をとる。

 人間の棋力をはるかに超えるようになったAIはスマートフォンで簡単に利用でき、棋界はAIによる不正対策に腐心してきた。

 日本棋院はこれまで棋士の性善説に立って身体検査はせず、対局前に所定のロッカーにスマホなどの通信機器を納めさせることで対応していた。今後は、これに加えて抜き打ちで対局を中断し、金属探知機で身体検査と身の回りの荷物検査を行う。通信機器の所持が判明すれば即反則負けとし、対局停止などの重い処分を検討する。

 囲碁界ではアマチュア棋戦でAIを使った不正着手が発覚している。プロ棋戦ではこれまでないが、日本棋院の青木喜久代常務理事は「危うさを感じる」と話した。(大出公二)