札幌市長「多くの市民が観戦自粛」 五輪招致は練り直し

佐藤亜季
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 東京五輪の閉幕を受け、札幌市で行われたマラソンなどについて、秋元克広市長は10日、「一部の競技中に多くの沿道観戦があったのも事実だが、多くの市民の観戦自粛の協力に支えられ、無事に大会を終えることができた」と報道陣に語った。また、2030年冬季五輪招致の計画の一部見直しを進めていることを明らかにした。

 札幌市では、札幌ドームでサッカーが「無観客」開催されたほか、5~8日には公道で競歩とマラソンが行われた。大会組織委員会は新型コロナの感染が再拡大しているとして、沿道での観戦自粛を求めた。秋元市長や鈴木直道知事も記者会見などで観戦自粛を呼びかけた。しかし、沿道には大勢の観戦客が集まった。

 秋元市長は、16年のプロ野球日本ハムの優勝パレードで10万~15万人が集まったことを挙げ、「以前の開催に比べると、多くの市民に観戦自粛に協力してもらったと思う」と述べた。そのうえで、「札幌の美しい街並みを世界に発信する絶好の機会になった」とした。

 一方、五輪開催期間中の「人流」について、「連休などもあって、道外からの観光客は昨年10月並みに増えている。2週間後に新規感染者が増えることを警戒している」と話した。

 札幌市が目指す30年冬季五輪招致については、「持続可能なオリンピック開催がどのようなものであるべきか、しっかりと私たちも考えて、計画を一部練り直している」と明かした。今後、五輪招致の賛否について市民の意向調査を実施する考えも示した。

 また、7日の女子マラソンのあとに国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長に会ったことに触れ、「冬季五輪開催の実績はあったが、夏でも開催能力があることを評価してもらえた」とした。(佐藤亜季)