さらばネチネチ 大阪の先生が描く子どもとの向き合い方

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山根久美子
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 大声で怒鳴られるのも、ネチネチ怒られ続けるのもうんざり。私たちを叱る時は、こんな風にしてください。大阪市の小学校の先生が、子どもとの向き合い方を絵本にした。かつては怒りっぽかった先生と子どものやりとりの記録から生まれた。

 大阪市の小学校教諭、松下隼司(じゅんじ)さん(43)。元々舞台俳優として関西を中心に活動していたが、教師だった母親の影響もあり、24歳で母と同じ道を歩んだ。

「何で給食は12時半からやねん……」

 先生になってすぐに「自分は怒りすぎる」と気づいた。元々おなかが減っただけでイライラするタイプ。初任のころは「何で給食は12時半からやねん、遅すぎる」と、給食時間にさえ怒った。当然、子どももよく叱った。何度も叱る子には「何回言わすねん」と怒りが増幅した。

 30代半ばのある日。友だちに意地悪をした6年生の男児に怒りを爆発させた。明らかにいつもより怒りすぎた。男児は取り乱すことなく、松下さんに言われた通り友だちに謝ったが、そこで気づいた。「感情的に強く怒ることでしか、自分は子どもに謝罪させられない。このままやと自分も子どもも、いつか不幸になるんちゃうか」

 怒りの感情をコントロールするため、講習会に通ってアンガーマネジメントを学んだ。20万円以上をかけた。が、今度は学んだ理論を現場で使いこなすことができず苦しんだ。

 例えばカッとしたら6秒我慢するという「6秒ルール」。冷静になるとされるが、「自分の場合は『あの時も注意したのに』『このことも怒ろう』と考えてしまい、逆効果だった」。

講習会に通っても怒りをコントロールできなかった松下さん。変化のきっかけは何だったのでしょう。また、「ごめんなさい」を言うのが苦手な子に、どんな叱り方をしたらいいのでしょう。絵本の内容と共に紹介します。

■「コラ!」より「コアラ!」…

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