小此木氏わずかに先行、山中氏ら猛追 横浜市長選情勢調査

横浜市長選挙

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 過去最多の8人が立候補した横浜市長選(22日投開票)について、朝日新聞社は9、10の両日、電話調査を実施し、取材で得た情報と合わせて序盤の情勢を探った。元国家公安委員長小此木八郎氏(56)がわずかな差で先行し、元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)と、4選を目指す現職の林文子氏(75)が激しく追う展開となっている。元神奈川県知事松沢成文氏(63)らは苦しい。有権者の半数強が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある。

 自民は地元市連が自主投票を決めたが、菅義偉首相は小此木氏の支援を呼びかけている。立憲民主は山中氏を推薦し、共産、社民も支援する。

 投票態度を明らかにした人でみると、小此木氏は自民支持層の4割の支持を受け、公明支持層の大半を固めた。山中氏は立憲支持層の5割、共産支持層にも浸透している。自民市議の一部が支援する林氏は自民支持層の3割の支持を得ている。無党派層の支持は小此木氏、林氏、山中氏が分け合っている。

 松沢氏、元長野県知事田中康夫氏(65)、元衆院議員の福田峰之氏(57)、元横浜市議の太田正孝氏(75)、水産仲卸会社社長の坪倉良和氏(70)は支持の広がりが見られない。

 争点のカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致について、同時に実施した世論調査で賛否を聞くと、賛成20%、反対68%だった。誘致に反対する人では、いずれも反対派の小此木氏に4割、山中氏に3割と支持が分かれる。一方、賛成の人は半数が推進派の林氏を支持している。

 菅首相の地元・横浜での内閣支持率は29%、不支持率は53%だった。内閣支持層では5割が小此木氏を支持しているが、不支持層では山中氏が3割、林氏と小此木氏が2割と割れている。

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 調査方法 9、10の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、横浜市内の有権者を対象に調査した。有権者がいると判明した1763世帯のうち、1040人の有効回答を得た。回答率は59%。

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