不用品は宝 廃材で作ったイワシが泳ぐ水族館

白石和之
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 【新潟】廃材で作った1千匹のイワシの群れや実物大のジンベイザメを展示した「廃材水族館」が、長岡市栃尾地区にある杜々(とど)の森名水公園(西中野俣)で開かれている。地区で活動する地域おこし協力隊員の加治聖哉さん(25)が不用品を宝に変えようと生み出した作品たちだ。

 工場を閉める繊維会社からもらった糸で天井からつるしたイワシは、栃尾地区の織物工場で使われていた糸巻きの軸、飲食店からもらったワインのコルクや割り箸などが材料だ。風で揺れると1千匹の魚群が泳いでいるように見える。

 村上市出身の加治さんは子どものころ、「もったいない」と言って祖母がとっておいた箱などを使って工作していた。長岡造形大の学生時代、授業で使った材料の残りがたくさん捨てられるのをみて、廃材を活用した作品を作り始めた。

 卒業後の2019年から空き家をギャラリーにして管理・運営する地域おこし協力隊員として栃尾地区で活動。会場には地区の工務店からもらった家の外壁に使う雨板や不用になった看板を重ね合わせた9メートルのジンベイザメも展示されている。

 「廃材は、私にとっては宝。ある人には不用なものでもほかの人には使えるものになる。作品を通してその可能性に気がついて欲しい」と話す。入館無料。11月下旬まで。問い合わせは同公園(0258・58・3050)。(白石和之)