ルメール騎手の「最強馬」 「パーフェクト」なあの馬

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構成 編集委員・石飛徳樹
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 競馬は俗に「馬が7割、騎手が3割」と言われる。しかし、クリストフ・ルメール騎手(42)が乗る場合は別だ。騎手の割合がぐんと跳ね上がる。4年連続で最多勝のタイトルを獲得し、今年も首位を独走する。馬券で損をしたくないなら、ルメールに逆らってはいけない。

 ――春シーズンを締めくくるGⅠ宝塚記念をクロノジェネシス号で優勝されました。ルメールさん、意外にも宝塚記念は初勝利なんですね。

 「ええ。とてもうれしいです。本当に馬が強かったです」

 ――4コーナーでライバルがスパートした時も我慢していましたね。

 「僕の馬は、無敗馬レイパパレの後ろで、ずっと手応え良く追走出来ていました。スペースが空きさえすれば絶対抜け出せると思いました」

 ――しかし圧倒的な1番人気馬です。じっくり構えすぎて負けでもしたら大変なことじゃないですか。

 「そうですね(笑)。道中は周りをよく観察しています。自分の馬とライバルの余力を素早く見極め、どこで追い出すかを考えます。高速道路で運転する感覚ですよ。前後の車を見ながら車線変更をするんです」

 ――なるほど。しかし、実力馬なのに、進路が開かずに脚を余して負ける例は枚挙にいとまがありません。

 「もちろんです。宝塚記念は完璧なレースができましたが、直線で進路がなくなることもありますよ」

 ――馬券を買った馬が進路を塞がれて負けたりすると、つい「バカヤロー」と叫んでしまいます。

 「ハハハ。イライラすること、ありますよね。レースで一番大切なのは予測を立てることです。ライバルが過去のレースで先行したのか、追い込んだのか、強引なのか冷静なのか。データを集めてレースのシミュレーションをします。予測通り展開すれば、先手を打つことが可能になります。先手を打てれば優位に立てる。レースでは、先手を打つことが何よりも重要なのです」

記事後半では、ルメールさんに聞いた「最強馬」や、無敗の三冠馬ディープインパクトとの勝負、馬とのコミュニケーションの秘訣を語ってもらいました

 ――ルメールさんは2015…

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