日本初の子どもの本専門店 再開を決意させた親子の悩み

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浦島千佳
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 2018年に惜しまれながら閉店した日本初の子どもの本専門店「メルヘンハウス」(名古屋市)が、8月に実店舗を再開することになった。2代目の三輪丈太郎さん(45)は「これからの時代を心豊かに生きるきっかけとなるような、旬な本を子どもたちに手渡したい」と話す。

 メルヘンハウスは、三輪さんの父・哲さん(77)が1973年、名古屋市千種区の四谷通近くで創業した。訪れた客と話しながらその子に合う本を探すスタイルが人気を呼び、94年には同区今池2丁目に拡大移転。常時3万冊の絵本や児童書を取りそろえ、子どもが選びやすいように本は表紙を見せて並べ、宣伝文句に惑わされないよう帯をつけず、透明なカバーで本をくるむこともしないといった方針を貫いた。

 しかし、ネット通販が普及したことなどから経営が悪化。18年3月に45年の歴史に幕を下ろした。

 2代目として旧店舗でも接客にあたってきた丈太郎さんは、閉店後も子どもの本の移動販売を手がけながら、再開への思いを胸に講演会やワークショップを続けた。その中で「大型書店は本に透明なカバーがかかっていて中身を見てから買うことができない」「ネット通販のレビューを信じていいか分からない」といった声を聞いた。子どもにどんな本を選んだらいいか迷う人たちの多さに、「やはり、小さくても店を構えよう」と再開を決めた。

 新店舗は、千種区の覚王山駅…

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