御巣鷹に消えた彼女 スクラップに残された希望と勇気

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松田果穂
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 520人が犠牲となった日航ジャンボ機の墜落事故から12日で36年。大相撲の元幕下力士で、「琴旭基(ことあさき)」の四股名で活躍した横瀬(旧姓・●(角)田)博且(ひろかつ)さん(56)=東京都中央区=は、事故で亡くなった交際女性が残したメッセージを糧に翌年、序二段で優勝を果たした。「希望は常に持ってがんばろうね」。脳出血による障害でリハビリを続ける日々だが、今も彼女の言葉に勇気をもらっている。

 墜落事故のあった1985年8月12日の正午過ぎ。博且さんは都内のホテルで、交際していた女性(当時20)とその母親の3人で昼食をとった。女性は博且さんが所属していた佐渡ケ嶽部屋の大阪後援会長の一人娘。この前年、相撲部屋を訪れた女性と初めて顔を合わせ、その後交際した。

 だが、博且さんはまだ入門3年目の新米力士。周りに内緒で付き合っていた。いつか関取になれたら、結婚するつもりだった。

新幹線のはずが…乗客名簿に彼女の名前

 その日、女性は昼食の後、両親と、新幹線で実家に帰省するはずだった。数日後には博且さんが女性の実家を訪れる予定で、一緒に彼女の服を買いに行こうと約束していた。「着いたら連絡するね」。それが、女性と交わした最後の会話となった。濃紺のワンピースに白いベルト姿がよく似合っていた。

 「日航機がレーダーから消え…

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