イスラエル外相、モロッコを訪問 国交正常化の合意後初

エルサレム=清宮涼
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 イスラエルのラピド外相は11日、北アフリカのモロッコを訪問し、政治や文化などでの協力を進める協定に署名した。両国は昨年12月にトランプ米政権(当時)の仲介で国交正常化に合意しており、イスラエルの外相がモロッコを訪問するのは、2003年以来という。

 モロッコにはユダヤ人が多く暮らした歴史があり、現在も約2千人が暮らすとされる。ラピド外相は11日、「両国間の古くからの平和と友好が取り戻されている」と声明を出した。

 先月からはイスラエルとモロッコの直行便の運航が始まるなど、経済関係も進展している。ラピド氏は12日には、首都ラバトでイスラエルの連絡事務所の開設式に臨む予定だ。

 一方、両国間にはパレスチナ問題での立場の違いも残る。AP通信などによると、モロッコのブリタ外相は11日、イスラエルとパレスチナとの和平交渉をめぐって、「直接の真剣な交渉に早急に戻ることが必要だ」と求めた。

 モロッコは昨年12月、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、スーダンに続き、トランプ政権(当時)の仲介でイスラエルとの国交正常化に合意した。米国は合意にあわせ、領有権をめぐる争いが続く西サハラについて、モロッコの主権を承認した。(エルサレム=清宮涼