アフガン首都「90日以内」に陥落か 米情報機関見立て

ワシントン=高野遼
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 米軍撤退が進むアフガニスタンをめぐり、ロイター通信などは11日、反政府勢力タリバーンが90日以内に首都カブールを陥落させる恐れがあるとの米情報機関の見立てを報じた。情勢は悪化する一方だが、バイデン政権は8月末までの撤退方針を変えない姿勢を改めて示した。

 ロイター通信によると、タリバーンはカブールを30日以内に孤立させ、90日以内に支配下に収める可能性があるという。米紙ワシントン・ポストも同様の見立てを報じている。

 今年5月に米軍撤退が本格化して以降、米国が支援するアフガン政府軍は劣勢に立たされている。8月に入ってタリバーンは州都を次々と制圧し、全土の65%を支配下に入れたと伝えられる。

 これまでは「アフガン政府が早ければ半年で崩壊する」との情報機関の見立てが報じられてきたが、米政府が想定した以上の勢いでタリバーンが攻勢を強めている格好だ。

 米国防総省のカービー報道官は11日、「治安状況の悪化には留意している」としつつも、予定通り8月末の期限に向けて撤退を進める意向を示した。バイデン大統領も10日、撤退方針に変更があるかを問われると「ノー」と否定し、「私は決断を後悔していない」と判断を変えるつもりがないことを強調した。(ワシントン=高野遼)