横浜市長選、「IR対応を最重視」40% 朝日世論調査

横浜市長選挙

武井宏之
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 朝日新聞社が9、10の両日、情勢調査とともに実施した世論調査で、横浜市長選で「何を一番重視して投票する人を選ぶか」を4択で聞いたところ、「カジノ誘致への対応」が40%で最も多かった。市がカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を進めることへの有権者の関心がうかがわれた。

 「新型コロナウイルス対策」25%、「人柄や経歴」18%、「支援する政党や団体」7%が続いた。

 市長選では、当時自民党神奈川県連会長の小此木八郎氏(56)が6月、政府が旗を振ってきたIRの、横浜への誘致のとりやめを掲げて立候補を表明。自民党市連は小此木氏の推薦を見送り自主投票を決めたが、市議会の同党会派36人中30人が小此木氏を支援。菅義偉首相が小此木氏の支援を呼びかけている。

 一方、IRを推進してきた経済界の一部や同党市議6人は、現職の林文子氏(75)を支援している。立憲民主党は「カジノ反対の統一候補」をめざして元横浜市立大学教授の山中竹春氏(48)を擁立し、共産、社民両党も支援している。

 投票で「カジノ誘致への対応」を重視する人の割合は、自民支持層では37%、立憲支持層は5割強だった。

 IR誘致への賛否では、賛成20%、反対68%。「カジノ誘致への対応」を重視する人に限ると、賛成15%、反対80%だった。支持政党別では、自民支持層が賛成30%、反対57%。立憲支持層は9割が反対だった。無党派層では賛成17%、反対70%だった。

 投票態度を明らかにした人でみると、IR誘致に反対する人では、小此木氏に4割、山中氏に3割と支持が分かれる。一方、賛成の人は半数が林氏を支持している。

 取材で得た情報と合わせた情勢調査では、小此木氏がわずかな差で先行し、山中氏と林氏が激しく追う展開となっている。小此木氏は自民支持層の4割の支持を受け、公明支持層の大半を固めた。山中氏は立憲支持層の5割、共産支持層にも浸透している。林氏は自民支持層の3割の支持を得ている。無党派層の支持は小此木氏、林氏、山中氏が分け合っている。

 元神奈川県知事松沢成文氏(63)、元長野県知事田中康夫氏(65)らは苦しい。有権者の半数強が投票態度を明らかにしておらず、情勢は変わる可能性がある。武井宏之

調査方法

 9、10の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、横浜市内の有権者を対象に調査した。有権者がいると判明した1763世帯のうち、1040人の有効回答を得た。回答率は59%。

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