日本が感染爆発初期のインドネシアに見える――。新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を目の当たりにしてインドネシアから帰国した邦人らがSNSに相次いで「警告」を投稿している。感染者数が急増しても多くの人が街に出るなど対策が甘く見えるからだ。「まるで未来から来たようだ」と懸念する声も出ている。
「あの状況を経験した身からすると、東京の危機感の無さに浦島太郎のような危機感を覚える」。SNSにそう投稿したのは、7月16日にインドネシアの首都ジャカルタから一時帰国した30代の会社員の男性だ。
6月下旬に新型コロナに感染。感染力の強いデルタ株が猛威を振るい、男性の知人も次々に感染していった。「デルタ株は今までとは全然違い、一気に広がるこわさがある」と言う。
幸いにも体調は回復したが、7月の急激な感染状況の悪化を目の当たりにし、「重症化しても受け皿がない」と帰国を決めた。
そんな男性の目には、日本は感染爆発前のインドネシアのように危機感がないように映る。
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