ハピネッツ、常設の子ども食堂開設へ

佐藤仁彦
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 プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツが10月にも、秋田市内に常設の子ども食堂を新設する。地域の子どもたちと、ひとり親家庭の家族に無料で食事を提供。クラブの選手やスタッフも利用する。

 ハピネッツは子ども食堂を「みんなのテーブル」と名付け、週4日程度、午後4~8時に運営する方針。メニューは常駐する管理栄養士が考えるといい、子どもの食事は無料とする。食堂の利用は、一般の大人も料金を支払えば可能。食材は今後、県内の農家やハピネッツのスポンサー企業に提供を呼びかけていく。

 すでに困窮家庭の支援で実績を持つNPOの協力を得て、7月下旬、ひとり親家庭などの約40人を招待。公共施設を会場に、子ども食堂を1日だけ試行した。このときはハンバーグやご飯、スープ、サラダ、デザートなどを出した。

 ハピネッツの水野勇気社長は今月2日に県庁で記者会見し、子ども食堂の企画経緯を明かした。クラブとして本来、選手寮を設けたかったが、財政面でハードルが高く、代わりに若い選手が栄養価の高い食事を取れる場所をつくろうとしたのが、きっかけ。「どうせやるなら、選手だけに食べてもらうのは、もったいない。地域にも貢献できる取り組みができないか」と考えたという。

 プロのスポーツ選手も食事に訪れ、子どもたちと交流することで「子ども食堂のイメージを、明るく楽しい場所にもしたい」といい、子どもたちをアリーナに招き、試合観戦してもらう計画もある。

 運営資金は、クラブからの拠出と休眠預金を使った助成金、協賛企業からの収入などを充てていく。

 水野社長は「子ども食堂は、『貧困をなくそう』『飢餓をゼロに』といった国連のSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた活動の一つ。クラブとして地域の課題解決に貢献するだけでなく、一緒に取り組んでくれるパートナー企業も増やしたい」と話す。佐藤仁彦