感染者の「県外由来」強調する福井県 県境はリスクか
小田健司
新型コロナウイルスの感染がデルタ株によって急速に広がるなか、福井県は「県外由来」の感染を強調し、県境をまたぐ移動の中止や延期を求めている。こうしたメッセージは、人々にどう受け止められるのだろうか。
「『県境をまたぐな』どこまで妥当?」
福井市内に住む派遣社員の40代女性は、九州へ帰省するかどうか悩んでいる。
実家には70代の両親が暮らす。年数回、帰省していたが、新型コロナウイルスの感染が広がった昨年以降、一度も帰っていない。なるべく電話で話すようにしているが、直接顔を見せて両親を安心させ、自分も安心したい。
ワクチンは未接種だが、1回目と2回目の間に帰省することも考えている。
「福井も実家の方も、そこまで感染が広がっているようには思えません。『県境をまたぐな』はどこまで妥当なんでしょうか」
全国知事会は1日、政府に対…

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