未解決殺人事件で逮捕続々 中国、「全員PCR」で判明

瀋陽=平井良和
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 中国各地の都市で、全住民を対象にしたPCR検査の過程で指名手配中の容疑者の所在が判明するケースが相次いでいる。20年以上も逃走を続けていた容疑者が遠く離れた街で逮捕されることもあり、徹底したコロナ対策が「コールドケース(未解決事件)」の捜査に寄与した形だ。

 中国メディアによると、湖北省の荊門市沙洋県で9日、1999年に妻を殺害した疑いで指名手配されたまま22年間、逃走を続けていた男が逮捕された。

 同市で今月に入って感染者が見つかったため、同県は住民全員のPCR検査を実施。地区の衛生担当者と警察官が戸別訪問で検査を告知していた際、団地にいた男が身分証を提示できなかったため派出所で調べたところ、素性が判明した。男は今月に湖北省以外の場所から同県に潜伏先を移していたという。

 1月に遼寧省瀋陽市で実施された住民全員への検査では、身分証の提示を拒んで通報された男が、21年前に吉林省で同級生を殺害した疑いで指名手配されていたことが判明。新疆ウイグル自治区のイリ・カザフ自治州では3月、甘粛省の村で起きた殺人事件の容疑者として23年前から警察が行方を追っていた男が、PCR検査時の身分照会を機に逮捕されている。ほかにも各地のPCR検査の過程で、詐欺事件や窃盗事件などの容疑者がたびたび見つかり、逮捕されている。(瀋陽=平井良和)