パラリンピック聖火、山梨県内各地で採火

永沼仁、河合博司
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 【山梨】東京パラリンピックの聖火が12日、甲府市や小菅村など県内5カ所で採火された。子どもたちが願いを込めてともした火もある。五つの火は13日に県に集められ、東京に向け15日に出発する。

 パラリンピックの聖火は、「発祥の地」の英国の火と、47都道府県から集めた火が一つになる。県内では五輪の聖火リレーが通過しなかった丹波山、小菅、道志、山中湖の4村、甲府市で採火した「共生の火」を東京に届ける。

 甲府市の会場では、やまびこ支援学校(大月市)3年の安藤晴輝さんと、桃花台学園(笛吹市)3年の高橋梢太さんが富士山8合目でともした種火がランタンに移し替えられた。

 富士山への登山に初めて挑戦した2人。高橋さんは「自分で頑張って取ってきた火。アスリートの人にも頑張ってほしい」と話し、安藤さんは「選手はあきらめずに最後まで頑張ってほしい」とエールを送っていた。

 小菅村の箭弓(やぎゅう)神社では、小菅小児童10人と村職員らが、木をこすり合わせる原始的な方法で採火に挑んだ。火をおこすまで80分以上かかり、4年生の藤木野々花さんは「私たちがつけた火が聖火になるのはすごいな」。5年生の中川遙樹(はるき)さんは「こんなに苦労するとは思わなかった」と驚いていた。

 道志村では、子どもたちの参加をとりやめ役場の職員だけで採火式をした。「パラリンピックの魅力を感じてもらいたかったのだが……」。村の担当者は、そう残念がった。

 5カ所で採火された火は、13日に甲府市の「やまなしプラザ県民ひろば」に集められ、県の「共生の火」となる。その後、分けられた火が、県内のすべての市町村に送られ、一部では15日まで見ることができる。火は15日に再び集められ、県庁噴水広場で東京に送るための出立式が開かれる。15日の式典のほか、13日に五つの火を集めるイベントは無観客が決まっており、それぞれ「ユーチューブ」で配信される予定だ。(永沼仁、河合博司)