子の宿題で知った、自分は「被爆2世」 父が隠した過去

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林瞬
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 「おじいちゃんは戦争の時、何をしてたの?」

 11年前の夏、水戸市大曽根邦彦さん(62)は、小学3年生だった息子にこう聞かれ、どきっとした。「学徒出陣でね」と返すのが精いっぱいだった。

 思えば父哲三さんとの間には深い溝を感じてきた。 父は戦争のことも自分のこともほとんど語らず、「進学校に行け」としか言わなかった。邦彦さんは東京の大学を選び、家出をするように上京し、福祉職につき2人の子の父になった。

 1979年、哲三さんが胃がんで他界した。55歳だった。それから30年超の月日が流れ、息子の問いで、心が動いた。きちんと答えてあげたい――。邦彦さんは、茨城県から父の軍歴証明書を取り寄せた。

 生前父は、「騎兵隊の隊員だった」としか話さなかった。だがそこには、全く違うことが書かれていた。船舶砲兵第1連隊(通称・暁部隊)にいた。

 その夏から、3年続けて広島…

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