アフガンから米国民の退避を勧告 米大使館、治安悪化で

ワシントン=高野遼
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 在アフガニスタン米国大使館は12日、アフガニスタン国内に残っている米国民に対し、ただちに民間航空便を利用して国外に退避するよう勧告した。8月末の米軍撤退完了が近づくとともに、国内では反政府勢力タリバーンが急速に支配地域を広げ、治安情勢が悪化している。

 タリバーンは12日、中部ガズニ州の州都を新たに制圧したと宣言。全国に34ある州都のうち、陥落した州都は計10カ所となった。ガズニの州都は首都カブールの南方約150キロにあり、これまで制圧された州都の中で最も首都に近い。8月末の米軍撤退後に、タリバーンはカブールを攻撃する計画だとみられる。

 カブールにある同大使館は「治安状況や要員減少を踏まえると、カブール市内であっても、大使館がアフガニスタンにいる米国民を支援する能力は極めて限られている」としている。米国務省は4月の時点で、治安情勢の悪化を受け、遠隔での業務が可能な職員については大使館を離れるよう命じていた。(ワシントン=高野遼)