「性別ないです」が一番しっくりくる 井手上漠さん

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聞き手・興野優平
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 ジェンダーレスモデルの井手上漠さん(18)は、身体は男性、心は「どちらでもない」といいます。この春、高校を卒業し、故郷の隠岐諸島から上京したばかり。既成の枠にとらわれず、しなやかに活躍の幅を広げる姿に引かれ、インタビューを申し込みました。

いでがみ・ばく 2003年生まれ、島根県海士町出身。第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで1万6千人の応募者から最終選考の13人に残り、DDセルフプロデュース賞を受賞、一躍脚光を浴びた。今年4月、フォトエッセー「normal?」(講談社)を刊行。

 ――ツイッターの自己紹介は「いでがみばくです、性別ないです」。あえてそう表現するのはなぜですか。LGBTQという言い方も一般的になっています。

 それ以上でも以下でもなく、それが一番自分にしっくりくるからです。私は自分の性を何かの枠に当てはめたくない。性は自分の心の中のことだから。もちろんLGBTQという言葉に救われている人もきっといる。かといって、何かに当てはめないといけないわけでもないと思います。

 ――隠岐諸島の島根県海士町で育ちましたね。アットホームな環境だったと聞いています。

 小学校の高学年になって、他校の同年代と交流するときがありました。当時、私の見た目は一般にいうメンズで、この口調だった。初対面なのに「男なの? どっち?」「気持ち悪い」と言われたんです。初めて孤独感を感じました。これから先、まったく知らない環境に置かれたときにうまくやっていけるのか、一気に不安になりました。そこから徹底して自分を隠すようになりました。誰かに自分の性を打ち明けることが正解だとも当時は思わなかったので、卵の殻に閉じこもっているような感覚でした。

記事の後半では、モデルとして活動するきっかけになった経験などを語ります。

 でも、中学2年のとき、母が…

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