スケボー、かつてのイメージガラリ 社会学者が見た五輪

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森田岳穂
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 東京五輪で注目を集めたスケートボード。「不良の遊び」との偏見も根強かったが、初めて五輪競技に採用され、日本選手が金メダル3個を獲得した。今回の快挙は、日本社会に何をもたらすのか。路上でスケボーを楽しむ若者集団の中に飛び込み、その文化を研究した社会学者の田中研之輔・法政大学教授に聞いた。

 ――五輪を観戦されてどう感じましたか。

 「スケボーの日本選手には、かつてイメージされた『不良』や『学校的な文化に対する反発』という雰囲気は一切感じられなかったですよね。彼らの親世代は1990年代のブームを体感していて、スケボーへの偏見がない人も多い。経験者だった親のすすめで始めた選手も多く、部活動と同じようなものとして受容されているのでしょう」

 「女性選手の活躍も注目点です。かつてのスケボーは男性のアングラ的文化の側面がありましたが、今は性別関係なく楽しめている。練習場の整備も進み、路上でこっそりとやる必要性も薄れた。新たなスポーツとして純粋に楽しまれていると感じました」

米西海岸で誕生、五輪競技の源流に

 ――もともとスケボーは米国で生まれた文化ですね。

 「1930年代~50年代にかけて米カリフォルニア州で親しまれた『スクーター・スクート』が源流です。日本でも流行したキックボードに似た遊具です。50年代に入ると、ハンドルなどを取り除き、今の見た目に近いスケートボードが誕生する。当初は米西海岸地区の若者の移動手段として使われていました」

 「転機は60年代。サーファ…

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