リモートで世界とつながる盆踊り 大江千里の夏の楽しみ

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 NYに活気が戻ってきた。室内や地下鉄・バスでは必ずマスクをするので、つけたり外したり忙しいが、ワクチンのおかげで普段の生活が戻ってきた喜びは大きい。「この久しぶりの夏を心から楽しもう」。ニューヨーカーは素直にそう思っている。

NY在住のジャズピアニスト大江千里さんのコラムです。夏と言えば、そう!お祭り

 夏と言えば、日本人である僕は子供の頃に参加した盆踊りを思い出す。昔、ポップ時代の夏に開催した「納涼千里天国」は浴衣で踊って歌って花火を上げてのお祭りだった。これをジャズに置き換えて残暑にリモートでやろうと思いついた。

 ポップ時代に書いていた曲はジャズに変換できるものも多くて、「みんな踊るだろうな」と想像するのも楽しい。Tシャツや手ぬぐいや扇子を作り、カクテルを考え、お楽しみは無尽蔵だ。

 祭りは子供の頃から好きだった。盛大な花火に浴衣を着て集まる人、屋台の金魚すくい、りんごあめ。始まったら俊足で終わる夏を凝縮したような祭りにはどこか切なさが伴う。終わってしまうのが嫌で、それを振り払うかのように夢中で踊って笑って花火をめでる。花火は空に盛大に上がるのもいいが、小さな線香花火がいい。

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