「かいじゅうたちのいるところ」 神宮輝夫さん死去

 「かいじゅうたちのいるところ」「ランサム・サーガ」シリーズなどの訳書で知られる青山学院大学名誉教授の神宮輝夫(じんぐう・てるお)さんが4日、間質性肺炎のため死去した。89歳だった。通夜、葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男、健(たけし)さん。

 1932年、群馬県生まれ。早稲田大学在学中から故鳥越信氏、故古田足日氏、山中恒氏らと早大童話会で活躍した。著書に「児童文学の中の子ども」、編著に「世界児童文学百科」、訳書に「かいじゅうたちのいるところ」「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」など多数。63年の「世界児童文学案内」で日本児童文学者協会賞、09年に第12回国際グリム賞を受賞した。

 4人きょうだいの冒険を描いた「ツバメ号とアマゾン号」など、自身が50~60年代に翻訳を手がけた英児童文学作家アーサー・ランサムの連作「ランサム・サーガ」(岩波少年文庫)を全面改訳し、16年1月に全12作を完結させた。