ミャンマーの味食べて 利益は支援金に、池袋の料理店

ミャンマーはいま

笠原真
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 クーデターで権力を握ったミャンマー国軍の弾圧に苦しむ人々を助けようと、東京・池袋のミャンマー料理店が奮闘している。働くスタッフは無給で、利益は支援にまわす。「ミャンマーの家庭料理を食べて、同胞を助けてほしい」と、在日ミャンマー人らが母国の味を振る舞っている。

 池袋駅から歩いてすぐの「スプリング・レボリューション・レストラン」。昼時には在日ミャンマー人や日本人が続々と来店する。2月のクーデター後に展開された国軍への抵抗運動が「春の革命」とも呼ばれたことから、店名をつけた。

 店を仕切るレーさん(30)は看護師。クーデター後に街頭での募金活動に参加しながら、「もっと長期的に続けられる活動がしたい」と考えた。「ミャンマーの家庭の味を楽しんでもらいながら支援しよう」と思い立ち、貯金200万円を出資。シェフ経験のあるミャンマー人らを巻き込んで、6月に店を始めた。

日本人からも「手伝いたい」

 常に厨房(ちゅうぼう)に立つシェフ2人を除き、運営に関わる約70人はレーさんを含めてみんなボランティアだ。利益と店頭で募る寄付は全額、母国で国軍に抗議する「不服従運動」に参加する人々の生活費や、コロナ禍の医療費にあてる。この2カ月間で200万円近くをミャンマーに送ったという。

 店のことがSNSなどで広まると、野菜を寄付してくれる農家や「店を手伝いたい」という大学生、「コロナ禍で今は行けないから」と寄付金を送ってくる人も現れた。レーさんは「店はミャンマー人同士の支え合いと、日本の人たちの善意や優しさの上に成り立っている」と語る。

 昼は日替わりのおかずやデザートが1千円で食べ放題。夜は麺料理モヒンガーやカレーといった一品料理のほか、少数民族の料理も出す。友人と訪れた大学生の岩元さやさん(20)は「魚介だしが利いてて日本人の口にも合う。食を通じて、ミャンマーの問題に関心を持つきっかけになった」と話した。

 営業は午前11時~午後3時と、午後5~8時。問い合わせは同店(080・2035・0948)へ。(笠原真)