46年前、甲子園で5度順延を経験 ヤクルト小川GM

坂名信行
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 先の読みづらい日程の変更は投手にどんな影響があるのだろう。

 第103回全国高校野球選手権大会は13日、悪天候のため、予定されていた全4試合が順延となった。順延は2日連続で今大会3度目。1大会で3度、全試合が順延されるのは、2度の台風の影響で計5度の順延があった1975年の第57回以来46年ぶりだ。

 第57回大会で習志野(千葉)のエースとして全5試合を完投し、優勝投手となった小川淳司さん(63)=現プロ野球ヤクルトゼネラルマネジャー=に当時を振り返ってもらった。

 小川さんは初戦となった旭川龍谷(北北海道)との2回戦こそ5失点したが、その後、足利学園(栃木)との3回戦、磐城(福島)との準々決勝、広島商との準決勝は3試合連続で完封した。

 3回戦の翌日から3日連続で全試合が中止となり、中4日があいた。準々決勝、準決勝は2連投だった。

 「準決勝を終えた夜に肩が痛くて、翌日の試合が雨で流れるのか流れないのか気になっていた」

 荒天のため、翌日からまた2日続けて試合が中止になり、「私にとっては良かった」。

 この2日間をノースローで過ごし、甲子園球場近く高速道路下で走ったのを覚えている。

 新居浜商(北四国・愛媛)との決勝は10安打を許したものの4失点で粘った。九回にサヨナラ勝ちし、8年ぶり2度目となる頂点に立った。

 46年前と比べれば、球児の体のケアの方法は大きく向上した。ただ、気持ちの持っていき方には周囲の配慮が必要だと指摘する。

 「当時は雨が降っても試合があるのは当たり前だったので、常に気持ちの準備をしていた。高校生はどうしても試合をやりたい気持ちがあるので、『自分でコントロールしよう』と言われても難しいところがある。そのあたりは監督らがうまく気持ちを切り替えられるようにしてあげてほしい」(坂名信行)