コンプレックス広告やめました 売り上げ減でも挑む理由

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 「マジで激ヤセ」「毛穴の汚れがごっそりとれる」――。ネットでニュースや動画を見ていると、時折、大きなおなかや毛穴のアップの画像が目に飛び込んでくる。化粧品や健康食品の広告だが、見た目のコンプレックスをあおるようなどぎついビジュアルや文言が不快に感じられるものも多い。そんな広告を今年、ある広告系のIT企業が配信停止にした。

 大手ニュースサイトなどに広告・記事配信システムを提供している「popIn」(ポップイン、東京都港区)は今年5月下旬、こうした広告がでないように審査の基準を厳しくした。

 システムを通じ、150社ほどの広告会社から入荷したネット広告を配信しているが、広告を一つずつ人の目でチェックし、法令に抵触しそうなものだけでなく「太っている」「頭髪が薄い」など身体的な特徴をことさら強調したり、差別的な表現を含んでいたりする広告を全て停止した。

 具体的には、毛穴や歯、おなかなどが不自然に大きく表示されたり、過剰なダイエットをあおったりするものなどが対象。広告会社にも協力をもとめ、新しい基準に応じられないという数社とは取引をやめた。広告の単価が高いところが多かったため、売り上げは一時半分ほどまで下がった。今は基準に賛同する広告会社からの新規契約が増えて回復してきているが、それでも以前の8割ほどだという。

 売り上げを減らしてまで、取…

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    中野円佳
    (ジャーナリスト)
    2021年8月16日23時40分 投稿

    【視点】こういう視点、すごく大事だなと思います。大学時代、男子学生たちが、優秀な医学部の女子学生のことを「あいつ、でも腕の毛の処理もしてないんだぜ」と笑い者にしているのが聞こえてきたことがあります。私はかなり毛が濃い方で、腕や脚の毛が見えるのを中学

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    栗林史子
    (朝日新聞記者=ダイバーシティ、企業)
    2021年8月16日13時36分 投稿

    【解説】取材しました。 「たかが広告、気にしなきゃいいじゃん」「表現の自由を奪うのか」と言われること が多いのですが、特に大きな媒体で、どのような表現を許すか/許さないかというのは、「公的に何が許されるか」を示すことにつながります。 現実