登板は1試合、でも… 数字で計れない大野雄大の貢献度

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井上翔太
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 中日ドラゴンズ大野雄大は、東京オリンピック(五輪)に出場した野球日本代表侍ジャパン」の中で、「先発投手の4番手」という位置づけだった。これは「中6日で先発」を基本線とするプロ野球選手にとって、想像以上に調整が難しい立場だった。

 難しさを実感するためにはまず、東京五輪で採用された変則的な日程を把握する必要がある。

火曜日に、中日ドラゴンズにまつわる話題を提供します。

 6チームが出場した野球は、最初にA、B両組に分かれて、3チームで総当たり戦を行った。日本は7月28日のドミニカ共和国戦、同31日のメキシコ戦に連勝。1位通過で変則的なトーナメントに進み、両組の1位同士がぶつかる準々決勝(8月2日の米国戦)は、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大が先発マウンドに上がった。

 建山義紀投手コーチによると、1位通過した時点で、大野の先発は基本的になくなった。仮に準々決勝で敗れると、日本は8月4日の敗者復活2回戦に進む。ここには、ドミニカ共和国戦に先発したオリックス・バファローズ山本由伸を「中6日」でマウンドに上げられるからだ。

 そのため大野は、総当たりを終えると、中継ぎとしてブルペンで待機するようになった。

 米国との準々決勝では、1点を追う九回に登板。先頭に死球を与えたが、後続を投ゴロ併殺打に仕留め、打者3人で終わらせた。日本は延長十回のタイブレークを制し、韓国と対戦する準決勝に進出した。

 ここで、再び大野が先発する可能性が浮上した。

 山本が先発した4日の韓国戦…

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