休退学者数を非開示 道「個人情報」 看護学院パワハラ

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三木一哉
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 北海道江差町の道立江差高等看護学院(高看)で、複数の教員による学生へのパワーハラスメントを学生や保護者が訴えている問題で、道が4校ある道立高看の休学、退学、留年した人数の情報開示を拒んでいる。道は、人数は個人情報にあたり、「他の情報と組み合わせれば、個人を特定できる」とする。専門家は「個人の特定は不可能で、個人情報とはいえない」と疑問を示す。

 江差高看の学生や保護者は、同校の実態について「教員のパワーハラスメントが原因で休退学や留年が他校より異常に多い」と指摘している。朝日新聞は実態を確認するため、江差、旭川、紋別、網走の高看の休退学、留年した人数がわかる資料について、4月に情報開示請求した。

 道は5月、道立高看4校の今年度と過去5年間の在学生・休学者・退学者・各年度の留年者の人数の4項目が記された文書を開示した。しかし、在学生数以外の欄は4校ともすべて黒塗りで、「非開示」とした。

 道医務薬務課は非開示にした部分について、情報の適正使用を定める道情報公開条例第10条を根拠に挙げ、「当該情報からは直接特定の個人が識別できなくても、他の情報と組み合わせることにより、特定の個人が識別されうる情報」と説明。「SNS上で流される個人情報と照合すれば、退学者らの特定につながる」とする。

 また、「退学者がこの数字を見れば、自分のことだと思って傷つくだろう」と説明。道の担当課が「社会通念上、当事者の感情を害する」と判断すれば、統計の数値も個人情報として非開示にできるとの見解を示した。

 情報公開制度に詳しい同志社

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