開催国は6割増し? メダル「史上最多」は地の利効果か
8日に閉幕した東京五輪で、日本は金27個を含む58個のメダルを獲得した。これまでの記録を17個も上回る史上最多のメダル数だ。ただ、今回に限らず五輪開催国はメダルの獲得が増える傾向があり、「地の利効果」とも言われる。そこで、1964年の東京大会以降の開催国と獲得メダル数を独自に分析してみると、そこにある「法則」が浮かび上がってきた――。
64年の東京大会以降の夏季五輪をみると、開催国のメダル数は、その国が参加した過去3大会の平均メダル数をほぼ常に上回っている(東西統一前の72年西ドイツ・ミュンヘン大会は除いて集計)。
たとえば日本のメダル数は、52年、56年、60年の3大会で平均15・3個。64年の東京大会ではこれを上回る29個のメダルを得た。英国は2000、04、08年の3大会で平均36・3個のメダルを獲得。12年ロンドン大会では65個だった。
開催国が獲得したメダルはおおむね、過去3大会の平均を1・6倍した程度の数になってきたようだ。今回の東京大会を前に参加した3大会で、日本は平均34・7個のメダルを得ている。これを1・6倍すると55・5で、実際の獲得メダル数58に近い数字になる。
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