「バス間違えた」スタッフの機転で出場、金メダリストに

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サンパウロ=岡田玄
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 4日にあった東京五輪の男子110メートル障害の準決勝の直前、ジャマイカのハンスル・パーチメント選手はバスを乗り間違えた。もう間に合わないかもしれない。だが、大会関係スタッフの女性からタクシー代を手渡され、出場できた。後日、女性を探し、感謝を伝えたパーチメント選手。「見せたいものがある」。そう言ってバッグから取り出したのは金メダルだった。

 「音楽を聴いていた。顔を上げたら、バスを間違えたことに気づいた」。パーチメント選手が7日にインスタグラムに投稿した動画は、こんな説明から始まる。

 到着したのは、江東区の会場。自分が出場する陸上競技は新宿区国立競技場で、行くには一度選手村に戻らなければならない。選手村に戻れば、ウォーミングアップもできず、出場もかなわないかもしれない。

 近くにいた大会関係スタッフの女性に相談すると、タクシー代として1万円を渡してくれた。「おかげで競技に間に合い、ウォームアップもできた」という。

 パーチメント選手は準決勝を通過。5日の決勝では13秒04の記録で優勝した。

 「彼女を見つけて、金メダルを見せるんだ」。間違えたバスにもう一度乗って、女性を探しに向かったパーチメント選手。再会すると、「あなたが助けてくれたから」と言って、金メダルを見せた。そして、ジャマイカ代表のシャツを記念にプレゼントし、タクシー代を返した。

 この様子を撮影した動画は13日までにインスタグラムで115万回以上再生され、「心が温まる」などのコメントが寄せられた。

タクシー代渡した女性「正直、心が追いついてない」

 タクシー代を渡したスタッフ…

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