文大統領、日本批判避け未来強調 韓国「慰安婦の日」

ソウル=神谷毅
[PR]

 韓国で14日、政府が定めた「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の式典があり、文在寅(ムンジェイン)大統領がビデオメッセージを寄せた。この日は1991年に韓国で故金学順(キムハクスン)さんが旧日本軍慰安婦だったと初めて名乗り出て30年にあたる。文氏は元慰安婦らの証言が「国際社会で女性の人権と平和の価値の実現を大きく前進させた」と評価し、「和解の未来」を強調した。

 「慰安婦の日」は文政権の主導で2017年に国の記念日に指定された。文氏は、韓国政府が認定した240人の元慰安婦のうち存命者は14人になったとし、「生きている間に恨(ハン)を解いてあげられず申し訳ない」「被害者中心の問題解決という国際社会の原則を守り、一人ひとりの名誉を回復し、心の傷がいえるように支援する」と語った。「韓日両国と世界の若者たちが(元慰安婦の)生きた姿から互いのことを理解することを望む」とも呼びかけた。

 最近、文氏は日韓関係の外交的解決を訴えており、直接的な日本批判を避けたが、「人間の尊厳と権利を守るためには、歴史を正しく受け止めるべきだ」と述べた。また、「(元慰安婦の)証言と市民団体、学会の努力による歴史的な真実の土台の上に、許しと和解の未来が花咲くようにしていく」と語った。(ソウル=神谷毅)