在アフガン米大使館が機密文書の廃棄 首都陥落を懸念か

ワシントン=高野遼
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 アフガニスタンの首都カブールにある米国大使館が、機密文書を焼却するなどして処分するよう職員に指示を出したと、米CNNなど複数のメディアが報じた。米軍撤退を尻目に反政府勢力タリバーンは支配地域を拡大しており、首都陥落に備えた動きとみられている。

 CNNの報道によると、大使館は13日、機密性のある文書や電子データの廃棄処分を進めるよう職員に指示を出した。大使館のロゴや星条旗など、プロパガンダに使われる可能性のあるものも処分の対象という。国務省は「人員縮小にともなう通常の手続きだ」としているという。

 タリバーンは13日までに、人口第2の都市カンダハルなどを制圧し、首都カブールに迫っている。国防総省のカービー報道官は13日、大使館員らを安全に退避させるために派遣を決めた米軍部隊3千人のうち、一部がカブールに着き、大部分が週末までに到着すると発表した。カービー氏は「現時点でカブールが差し迫った脅威にさらされているわけではない」とした上で、タリバーンには首都を孤立させる狙いがあるとの見解を示した。(ワシントン=高野遼)