明桜4番、打率低いが打点は好調 勝負強さは甲子園でも

室田賢
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(15日、高校野球選手権大会 明桜4-2帯広農)

 ぐっと耐えた。イメージ通りだ。

 同点に追いついた五回。なお2死二、三塁で明桜・真柴育夢(はぐむ)は4球目の直球をファウル。続く5球目。さっきより30キロ近く遅い96キロのカーブにも、体はつっこまない。鋭い当たりが一、二塁間を破った。

 雨天ノーゲームになった12日は、緩急を使う相手投手に無安打だった。「タイミングを取る練習をいっぱいした」。この日の再戦までに修正し、安打を打つ姿をイメージすることができた。甲子園初安打で、勝ち越しの走者を迎え入れた。

 秋田大会でも、ここぞの場面で活躍した。5試合で打率2割1分1厘だったが、4安打でチーム最多タイの6打点。4番に座るのは、輿石重弘監督から「非常に勝負強い」と信頼されている証しだ。

 どうしても打ちたかった理由がもう一つ。四回、一塁を守る自身のグラブをかすめた打球が、右翼線を破る適時二塁打となった。「取れた打球を取れなかった」とエース風間球打(きゅうた)の力投に報えず、責任を感じていた。「絶対に取り返そうと思った。うれしかった」。もっともっと甲子園で打ちたい。室田賢