レバノンでトラック爆発、20人死亡 背景に燃料不足か

伊藤喜之
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 レバノン北部アッカール県で15日、燃料を積んだトラックが爆発し、少なくとも20人が死亡、79人が負傷した。ロイター通信などが報じた。経済危機にあるレバノン国内で、深刻化する燃料不足が背景にあるとみられている。

 現場はシリア国境から約4キロの村。ロイター通信がレバノン軍の情報として伝えたところによると、備蓄されていたガソリンを軍が押収し、住民に配給している最中に爆発が起きたという。

 燃料補給のため住民らが殺到して、もめごとが起き、何者かが燃料タンクに銃弾を撃ち込んだ結果、爆発したとの情報がある。

 深刻な財政難に陥っているレバノンの中央銀行は11日、燃料を輸入する際の補助金の廃止を決定。国内での燃料枯渇を恐れた人々が、各地の給油所に買いだめ目的で殺到していた。

 レバノン軍は14日から国内のガソリンスタンドなどに兵士を派遣し、買いだめを抑制する目的で大量の燃料を押収していた。(伊藤喜之)