首都包囲のタリバーン「攻め入らない」 無血開城めざす

バンコク=乗京真知
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 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは15日に声明を出し、「武力によって首都カブールに攻め入る意図はない」として、交渉による権力の掌握を目指す考えを明らかにした。タリバーンは同日朝までに首都を包囲しており、首都を舞台にタリバーンと政府軍の交戦が始まる懸念が高まっていた。

 タリバーンの報道担当者は同日昼、「(タリバーン執行部は)構成員たちにカブール市内には入らず、(カブール郊外の)ゲートで待機するよう指示した。市民の命や財産、名誉を害することなく、平和裏に権力の移行が行われるよう(政府側と)交渉している」とツイートし、「無血開城」を目指す方針を示した。

 声明からは、首都での交戦を危惧する市民の不安を拭うことで、民衆の歓心を買いたい執行部の意図が読み取れる。また、流血をいとわない一部のタリバーン構成員たちを抑える狙いもあるとみられる。

 タリバーンは6~15日、全国34州都のうち30州都の制圧を宣言。首都につながる幹線道路などを次々に占拠していた。

 一方、アフガン大統領府は公式ツイッターで「カブールは攻撃されていない」と投稿し、首都が政府の統制下にあることを強調。市民の不安の払拭(ふっしょく)に努めている。(バンコク=乗京真知