馬淵監督「名将対決?僕は迷将」 明徳が県岐阜商に勝利

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(15日、高校野球選手権大会 明徳義塾3-2県岐阜商)

 ベテラン監督同士の注目の一戦は、サヨナラで決着した。

 第103回全国高校野球選手権大会第3日(8月15日)の第2試合、明徳義塾―県岐阜商は、3―2で明徳義塾が競り勝った。同点の九回、3番の森松幸亮が中越えに鮮やかなサヨナラ二塁打を放った。

 試合後、両チームの監督はそれぞれの味を出して、激戦を振り返った。

 勝った明徳義塾の馬淵史郎監督は65歳。この日の勝利で、監督として春夏の甲子園通算52勝目となった。

 「30年やそこらやってれば、こうなります。選手に感謝。監督の勝利じゃない。歴代の選手の力」

 六回、1点を先制されなお無死三塁で、エース左腕・代木大和に代えて、変則的な横手投げ左腕の吉村優聖歩(ゆうせふ)をマウンドへ送った。これが当たって追加点を許さなかった。

 「吉村は度胸ある。『低めで打たせてとれ』と言った。期待通りです。辛抱の試合でしたが、ああいう形が、明徳のペースかなと思います」

 「甲子園で聞く校歌は感無量ですね。卒業生も聞いているのではないでしょうか」

 相手の県岐阜商の鍛治舎巧監督は70歳になった。秀岳館(熊本)を3季連続で甲子園4強に導くなど、監督として実績十分だ。

 馬淵監督について、悔しそうに言った。

 「最近、確率の高い野球をしているなと。早い回に盗塁もしない、誘い球は打ちにこない。だから、『ゾーンで勝負するように』とは言ってたんですが。やはり四球がきいた。選んで選んで、選び抜かれて負けた」

 「50勝の監督だけあって、確率の高い野球に変わってきたのかなと。その意味ではやりにくくなかったが、ストライクで攻めていれば……。でも、よくあそこ(六回のチャンス)で、吉村くんに代えたなと思います」と驚いてもいた。

 名将対決? 会見で、そんな振りをされた馬淵監督は、笑って答えた。

 「あちらは名将、僕はあえて言うなら迷将。胸を借りてやらせてもらった。大先輩とやるのは甲子園でもなかなかなくてね」と謙遜していた。