心の健康重んじた阪神・矢野監督 マルテら不在の3連戦

KANSAI

内田快
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 後半戦、最初の広島3連戦の阪神のベンチ入りメンバーに抑えのスアレス、一塁手のマルテの名前がなかった。一時帰国に伴う調整の遅れからだった。

 東京五輪のため、プロ野球は約1カ月の中断があった。球団は矢野燿大(あきひろ)監督と相談して、外国人8選手のうち、新型コロナウイルスの影響などで家族が来日できず、長く「単身赴任」になっている5人の帰国を認めた。

 嶌村聡・球団本部長は「家族がそばにいないなかでのストレスであったり、寂しさであったりという気持ちは我々も共有したい」と理由を話した。期間は約1週間だった。

 5人のうち、スアレスとマルテはオールスター後に出国し、7月25日に再来日。2週間の隔離期間を経て調整を始めたが、8月13日の「後半戦開幕」に間に合わなかった。

 前半戦首位の立役者の不在は勝敗に関わる。「そういうところは覚悟して決断した」と矢野監督は言う。「みんな我慢しているけど、家に帰って家族がいてくれたら話ができたり、子供の顔を見られたり。ちょっと元気がでるというのはやっぱりある」とも。

 一方、3連戦では、間に合った一時帰国組がいきいきとプレーした。「本当に感謝しているよ。自分にとって家族は一番大切だからね」と話していたロハスは、マルテの代わりに起用され、計3安打と上昇の気配を見せた。中継ぎのアルカンタラは2連投したが、危なげなかった。

 結果次第で矢面に立たされることを承知で、選手の心を重んじた球団や矢野監督に敬意を表したい。

 同様の措置はロッテや西武などもとっている。(内田快)

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