市民には期待と不安 中国メディアが伝える首都カブール

アフガニスタン情勢

北京=林望
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 中国国営中央テレビのカブール駐在特派員は16日、現地スタジオからの中継で現地の様子を報じた。

 同テレビによると、15日夜から市外に通じる道路や空港が相次いで閉鎖され、市民らは自宅に閉じこもった。戦闘が回避されたことから、朝になって少しずつ外に出る市民の姿が増えたという。同テレビは「自爆テロにおびえる日々が終わるのを期待したい」といったカブール市民の声を伝える一方、現地助手が「これから先の情勢が見通せず、市民らは不安を抱えたままだ」と語る姿を放映した。

 同テレビはパキスタンウズベキスタンとの国境には、出国を目指す人々が集まっているとも伝えた。

 一方、人民日報系の環球時報は15日夜、カブールにとどまる中国人の男性にオンラインで取材したとの記事をネットに掲載した。

 男性によると、カブールでは14日深夜から繰り返し停電が起き、同僚や現地スタッフはタリバーンの侵攻を恐れてみな宿舎に閉じこもったという。

 厳しいチェック体制が敷かれていた市内各地の検問所からは警察や軍人の姿が消える一方、郊外の検問所はタリバーンが掌握して通行者をチェックし始めているとの情報があるという。カブール上空を主に米軍のヘリが行き来し、たまに銃声も聞こえるものの、街は比較的静かだとしている。(北京=林望)